面とマネタイズ領域の総合戦

クラシルに見る、総取り戦略
Atsushi Mandai 2024.07.02
誰でも
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Pivotでクラシルの進化について述べられていました。

クラシルはレシピ動画アプリとして始まりました。Instagramやfacebookなどでレシピ動画をバズらせて、どんどんユーザーをアプリに獲得していきました。現在は5,000万ユーザーがいるとのことなので巨大なサービスです。「料理」という誰もがとる行動を抑えたので、日本人の半分を面として持つような巨大なサービスとなったのでしょう。

さて、クラシルはそこからのマネタイズがすごいです。料理に伴う「お買い物」というジャンルでマネタイズをするために、ロコガイドやshufooのような「クラシルチラシ」、Oneのようなレシート買取機能「クラシルリワード」などを次々とリリースしており、その中でもクラシルリワードはめちゃめちゃスーパーで物が売れる販促ツールとして深く活用されているようです。

クラシルの成功要因は大きく2つあげられると思います。1つは一番広い面を抑えたこと。2つは徹底的にその面を活用してマネタイズ領域を取り切りに行っていること。広い面を抑えても、すぐにお金が入ってくるわけではありません。しっかりとマネタイズ面を作り込んでいく必要があります。一方、最初からマネタイズ力があるところを深掘りしすぎていると、最終的に広い面を抑えたところに巻き返されます。

面とマネタイズ領域を両方総取りすると強いビジネスができるというのを改めて実感しました。Cheeeseを立ち上げていた頃は、全くこの辺りの理解が及んでいなかったため、しっかりと自戒したいと思います。

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※ 本ニュースレターの内容は個人的な見解であり、何らかの組織の意見を代表するものではありません。

万代 惇史 / Atsushi Mandai
普段はマネックスグループで新規事業などを担当しています。ブレスト、ディスカッション、壁打ち、雑談、事業提携、何でもお気軽にお声がけください。

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