令和の米騒動:新米の価格は前年の1.5倍

長年にわたる金融緩和の影響が各所に現れている
Atsushi Mandai 2024.09.06
誰でも
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またまた日経新聞によると、今年の新米は前年の1.5倍の価格だそうです。令和の米騒動と言われていますが、+50%はすごいですね。また牛丼も値上がりしてしまうかもしれません。

さて、やはり大規模な金融緩和が長期にわたって続いてきましたから、社会にはお金がだぶついていて、それが順番に色んなところを吹き上げているのでしょう。中古車や原油なんかは収まってきましたが、株や不動産も随分と上がってきたし、暗号資産やトレーディングカード、NFT等も祭りがあったし、ゴールドはまだまだ高いですし、今度はお米です。

世の中のお金の総量が増えたとしても、世界中で生産・消費される量が同じく増えれば、単位あたりの値段は上がりません。一方、生産・消費が増えずに、お金の量だけが増えれば、単位あたりの値段が上がります。要はインフレになります。

そうすると、お金はすでに刷ってばら撒いてしまっているので、いかに生産・消費の量を増やしていくか、それもサステナブルな形で、というのが、やはりこれからの大きなテーマかもしれません。

例えば、シンプルに「しゃべる」とか、そういったコミュニケーション等を商品にした商売というのは、環境に悪影響はないですから、やはりそういう商売は刷りすぎたお金の行き場になりうる、ライバーであるとか、VTuberであるとか、推し活であるとか、投げ銭であるとか。こういうのも伸びていますが、全て繋がっているのかもしれません。

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※ 本ニュースレターの内容は個人的な見解であり、何らかの組織の意見を代表するものではありません。

万代 惇史 / Atsushi Mandai
普段はマネックスグループで新規事業などを担当しています。ブレスト、ディスカッション、壁打ち、雑談、事業提携、何でもお気軽にお声がけください。

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