AI時代の産業構造と事業機会について
インターネットにおいて、巨大産業となったのは、以下の5つでした。
・サーバー&データセンター(Amazon/Google/Microsoft)
・検索(Google)
・ネットワーク(Meta)
・EC/決済(Amazon/Paypal)
・デバイス(Apple)
日本は大部分の市場が海外企業に取られてしまっており、この領域で大きくなることができたのは、EC/決済周りの楽天とPayPay、メルカリくらいでしょうか。
その他は、「インターネット産業」というよりは、これらの基盤やプラットフォームを活用して「再構築された既存産業」だったと言えるでしょう。僕の働くマネックスグループも、純粋なインターネット産業ではなく、インターネット技術によって再構築された金融業です。
おそらく、同じことがAIにも言えて、巨大産業になりうるのは以下だと思います。
・半導体(NVDIA/TSMC)
・データセンター(Amazon/Google/Microsoft)
・基盤モデル/LLM(OpenAI/Google/Meta)
・AIエージェント/ワークフロー(Google)
・データベース/MCPプラットフォーム(Google/Oracle)
そして、これらはテックジャイアントと巨額の調達をしたプレイヤーが寡占する市場になると思います。そうすると、巨大プレイヤー以外はどこにチャンスがあるかというと、「AI技術によって再構築された既存産業」をつくることになるでしょう。
巨大プレイヤーは、それぞれ上の領域において人やお金のリソースを必要とし続けるため、「AI技術で既存産業を再構築する」という領域にはそれほど進出してこないと思います。当面の間(基盤モデル/LLMの性能が上がり続ける間)は、新しいGPU、新しいデータセンター、新しいLLMに投資し続けなければ、あっという間に陳腐化して、競争から排除されてしまうからです。
では、「AI技術によって再構築された既存産業」とは、どのようなものになるのでしょう。既存産業のプレイヤーがAIを活用して業務効率化等をしていく延長線上にあるのか、それとも全く別物になるのか。
そこが、「with AI」時代を考える上で、多くの企業にとって最も重要なポイントになると思います。
※ 本ニュースレターの内容は個人的な見解であり、何らかの組織の意見を代表するものではありません。
万代 惇史 / Atsushi Mandai
普段はマネックスグループで新規事業や投資を担当しています。ご挨拶や情報交換、ブレストやディスカッション、雑談、資金調達、事業提携、インターンなど、何でもお気軽にお声がけください。
X:@atsushi_mandai / E-mail atsushi.mandai.1991@gmail.com
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