ブロックチェーンとトラストレス

トラストレスが望まれる領域がブロックチェーンのユースケースになる
Atsushi Mandai 2024.03.08
誰でも

日本ほど金融インフラが整った国だと、金融機関はしっかりと国の規制や監督を受けていますし、大手金融機関への信頼もあります。自由民主主義の国なので、そうした企業への規制や監督を行う国家自体も国民の監視のもとに置かれています。

しかし、これはどこの国においても当たり前ではありません。本日の日経新聞にはアフリカでオンチェーンの損保が伸びているという記事がありました。そもそも損保会社への信頼がない地域では、トラストレスな要素が多い方がありがたいとのこと。

世の中の多くのことは、望めばブロックチェーンを用いてトラストレスに設計することも可能です。例えば、分散型の組織で衛星を飛ばして、明確なあらかじめプログラミングされたコードと分散型のマシンパワーでその衛生写真を分析して、オラクルで情報をオンチェーンに取り込み、その情報に基づいて損害保険を支払えば、すべてオンチェーンで分散型に処理できます。

よく「ブロックチェーンのユースケース」という話が出ますが、それは極論、トラストレスが望まれる領域を探すことに他ならないのかもしれません。

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※ 本ニュースレターの内容は個人的な見解であり、何らかの組織の意見を代表するものではありません。

万代 惇史 / Atsushi Mandai
普段はマネックスグループで新規事業などを担当しています。ブレスト、ディスカッション、壁打ち、雑談、事業提携、何でもお気軽にお声がけください。

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